更新日:2025-11-06
先に結論。
旅行代は「いつ行く(混雑期か閑散期か)」×「どこに泊まる(連泊割・添い寝・大部屋・コンドミニアム)」×「何で行く(飛行機/新幹線/バス/車)」の三つで大きく変わります。
迷ったら、①カレンダーをずらす→②宿は連泊割と“子ども条件”を確認→③移動は公式の早割や割引商品をチェックの順で決めると、ムダな出費を抑えやすいです。大型連休(GW・お盆・年末年始)は混みやすく、各社の割引商品にも除外日があるため、可能なら前後へスライドするのが定石です。
① いつ行く?――混む時期と狙い目の時期
旅行の価格は、ホテルや交通のダイナミックプライシング(需要に応じた変動)で上下します。年末年始・お盆・連休は上がりやすく、平日や行事の少ない週は下がりやすい、というのが基本の動きです。
- 高くなりやすい時期:年末年始/春休み/GW/夏休み(お盆前後)/シルバーウィーク。
新幹線の「EX早特」などは繁忙期の設定除外日があり、価格も空席も厳しめです。 - 狙い目の時期:平日出発、連休の直前直後、学校行事が落ち着く週。旅行需要は堅調な一方で、費用感を理由に回数を抑える層もあるため、時期の選び方が効いてきます。
コツ:まず家族の予定を広げ、“行ける週”を3つほど確保。次にその週で、平日寄り・天候やイベントの有無を比べて最終決定。直前に空席や直前割が出ることもありますが、連休は例外です。
② どこ泊まる?――家族構成と滞在スタイルで宿代を最適化
宿代は「割引の仕組み」×「部屋タイプ」×「子ども条件」の組み合わせで下げやすくなります。
連泊割・早割・直前割を“仕組み”で押さえる
- 楽天トラベル:定期的なクーポン企画で宿泊/楽パック(交通+宿)/レンタカー/バスに使える割引クーポンが配布されることがあります(先着・期間・適用条件あり)。
- じゃらん:毎月20〜29日は「お得な10日間」。宿クーポンや限定プランが並びやすい期間です。
子どもの料金と「添い寝」の扱い
同じホテルでも年齢・ベッド要否で子どもの料金は変わります。「添い寝無料の範囲」「朝食の扱い」などは施設やプランごとに異なるため、予約前にプラン説明を必ず確認しましょう(不明点は宿へ事前問い合わせが安心)。
部屋タイプで節約する具体策
- 和室/大部屋/コネクティング:1室集約で単価を抑えやすい。
- キッチン付コンドミニアム:朝晩の外食をテイクアウトや簡単な自炊に置き換え、食費を調整。
- 連泊割+平日:チェックイン/チェックアウトの曜日でも料金が動くので、日程を前後1日ずらす価値があります。
③ 何で行く?――飛行機/新幹線/夜行バス/車の“安くなるスイッチ”
飛行機(FSCとLCCの違いを“荷物”から理解)
- JAL(国内線):受託手荷物は20kgまで無料(個数制限なし、サイズ条件あり)。超過は有料。
- ANA(国内線):「ご搭乗クラスの無料許容量+20kg」が無料。普通席で40kg、プレミアムクラスで60kgのイメージです(詳細条件は公式を確認)。
- LCC(例:Peach等):受託手荷物は有料が基本。料金は路線や申込タイミングで変動するため、事前購入と家族で荷物をまとめる工夫が節約に直結します。
荷物のコツ:ベビーカーやチャイルドシートの扱い、スポーツ用品などの特殊荷物は航空会社で規定が違います。行き先・機材・運賃タイプまで含め、公式案内を確認してから予約すると安心です。
新幹線(公式の早割を使う)
- スマートEX/エクスプレス予約の「EX早特」:7日前・21日前など期日指定の割引商品があり、繁忙期の除外日も設定されています。席数限定・変更制限あり。
- えきねっとの「新幹線eチケット(トクだ値)」:JR東日本・JR北海道の新幹線や特急に区間・席数限定の割引。申込・変更の注意点があるため、公式の注意事項を要確認。
夜行バス・高速バス/車
- 夜行バス:移動と睡眠を兼ねられるため、短期旅行の総額を抑えやすい選択。座席タイプ・運行会社の安全情報・休憩回数などを比較しましょう。
- 車(マイカー/レンタカー):人数が多いほど1人あたりの移動単価は下げやすい一方、渋滞・駐車場・有料道路のコストも忘れずに見積もるのがコツです。
④ クーポン&セールの拾い方(“いつ・どこで・どう”)
- 月次の山を押さえる:毎月20〜29日はじゃらん「お得な10日間」、大型セール時期は楽天トラベルの各種クーポン企画を定点チェック。
- 先にプランを絞ってからクーポンを見る:順番を逆にすると、クーポンに旅程を合わせる形になり、結果的に割高になることがあります。
- 交通+宿の“パッケージ”も比較:航空券と宿を別々に買うより、楽パック等のセットが合うケースもあります(適用条件と除外日は要確認)。
注意:クーポンは先着・席数・期間・適用条件が変わります。キャンセル規定も必ず確認しましょう。
⑤ 比較表:移動手段×泊まり方(費目の見える化)
| 組み合わせ | 主な費目 | 安くするポイント | 向いている家族像 |
|---|---|---|---|
| 飛行機+ホテル | 運賃/手荷物/座席指定/空港アクセス/宿代 | 早割・タイムセール/無料手荷物枠を活用/空港近郊の混雑時間を回避。 | 長距離・島しょ部・短時間で移動したい |
| 新幹線+ホテル | 乗車券+特急券/指定席/駅アクセス/宿代 | EX早特・トクだ値の設定期間を先に確認し、家族の予定を合わせる。 | 荷物多め・時間に柔軟・都市間移動が中心 |
| 夜行バス+ホテル | バス運賃/休憩/到着後の朝の時間 | 便の到着地とホテルの距離、早朝荷物預けの可否を事前チェック。 | 予算優先・睡眠に強い・都市観光メイン |
| 車+コンドミニアム | 燃料/高速/駐車場/食材/宿代 | 平日発着/連泊割/現地スーパー活用で食費を調整。 | 人数が多い・荷物多い・滞在型が好き |
⑥ 失敗しない決め方チェックリスト(保存版)
- “行ける週”を3つ仮押さえ(学校・仕事・イベント)。
- その週の中で平日寄りを優先、天候・イベントの混雑を確認。
- 移動はEX早特/トクだ値/航空会社のセールの有無を先に確認。
- 宿は連泊割+子ども条件(添い寝)+立地で3件に絞る。
- 最後にクーポン/キャンセル規定をチェックして予約。
⑦ よくある質問(FAQ)
- Q. LCCは安いけど、荷物で高くなりませんか?
- A. 受託手荷物は有料が基本です。家族で1~2個にまとめて事前購入すると、当日カウンター払いより安くなることがあります。路線や申込タイミングで料金が変わるため、公式の料金表を出発前に確認してください。
- Q. JAL/ANAは荷物を無料で預けられますか?
- A. 国内線では、JALは20kgまで無料(個数制限なし)、ANAは「無料許容量+20kg」(普通席で40kg相当)が目安です。サイズや運賃種別など細かな条件は公式ページをご確認ください。
- Q. 連休でも安くできますか?
- A. 前後へ1~2日ずらす、早割やセット商品を活用するなどの方法はありますが、繁忙期は除外日が設定される商品も多く、値下げ余地は限られます。
- Q. 年間の旅行需要は伸びていますか?
- A. 直近の見通しでは国内旅行人数や総旅行消費額の増加が示されることが多く、需要が堅調=繁忙期は価格が上がりやすいという視点も役立ちます。
⑧ まとめ:順番と“公式情報チェック”がいちばんの節約
まとめ:
①行く時期はずらせるか→②宿は連泊割+子ども条件→③移動は早割や割引商品→④クーポンとキャンセル規定の順で、公式情報を確認しながら決めるのが、家族旅行を安く済ませる近道です。需要が高い日は価格が上がりやすいので、平日や行事の少ない週を軸に検討しましょう。

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