先に結論。
「人数」×「日数」×「行く時期」×「泊まる場所（エリア・部屋タイプ）」の4つで総額は大きく変わります。
この記事では、最新の公的データや公式情報を土台に、4人/5人、2泊3日/3泊4日といった現実的な相場の考え方、ピーク時期と安い時期の傾向、那覇・恩納村・北部など“ホテル場所”での費用差、さらにレンタカーや空港使用料（PSFC/PFC）まで、やさしく整理します。国内“宿泊旅行”の平均支出は1人あたり約6.9万円/回が目安です（全国平均）。相場の土台として使えます。
※本記事は法令・規約に配慮し、断定を避けた目安と考え方をまとめています。料金は常に変動するため、最終的な金額は必ず各公式サイトでご確認ください。
沖縄へ家族旅行の相場の出し方（まず“総額の式”を理解）
相場は、つぎの足し算で考えると迷いにくいです。
- 総額 ＝ 航空券（本体＋諸税・手数料）＋ 宿泊（1室/2室/コンドミニアム）＋ 現地交通（レンタカー等）＋ 食事（朝食付/外食/自炊）＋ 観光費（施設・体験）＋ 空港PSFC/PFC
国内“宿泊旅行”の1人あたり平均支出は69,362円/回（2024年確報）。日帰りを含む全体平均は46,585円/回です。出発地・時期・旅のスタイルで上下するため、この全国平均を土台に増減を見込みます。
PSFC/PFC（空港の旅客施設使用料）は空港ごとに設定。那覇空港は大人240円・小人120円が搭乗ごとにかかります。国内の対象空港・金額の一覧は航空会社の案内にまとまっています。
POINT｜“数字の根拠”は公的＆公式
・観光庁「旅行・観光消費動向調査」＝全国の旅行支出の基準（年次確報）
・那覇空港PSFC＝公式サイトで金額・適用日を確認（2022/3/27適用）
人数別の相場目安（4人・5人・三世代）
家族4人（大人2＋子2）の基本形
- 航空券：大人2名＋小人2名。出発地・時期・セールの有無で変動。
平日発着や期間限定セールを活用すると下げやすい傾向です。 - 宿泊：1室（フォース/和洋室）で収まるか、2室に分けるかで総額が変わります。
- 現地交通：レンタカーは繁忙期に高騰しやすいため、早めの比較・予約が有効です。
- 観光費：美ら海水族館など定番の有料施設を入れるときは公式料金を必ず確認。
家族5人（添い寝・2室・コンドミニアムの違い）
「小学生まで添い寝可」「2室に分ける」「コンドミニアムで簡易自炊」などの選び方で、宿泊費と食費の配分が変わります。コンドミニアムは朝食分の外食費を抑えやすい一方、駐車場代や清掃費など別費が設定されることもあります（施設により異なる）。
三世代（祖父母＋親＋子）
- 部屋割り：コネクティング/隣同士2室/スイート1室など、休養と集合のバランスで検討。
- 車2台：台数が増えると保険・ガソリン・駐車料金が上振れ。
- 歩行距離・段差：那覇中心のホテルは外食選択肢が多く、恩納村・北部は車での移動が中心に。エリアの特性で負担感が変わります。
日数別の相場目安（2泊3日／3泊4日／4泊5日）
2泊3日（那覇ベースで動線短め）
- 想定ルート：空港—那覇—南部（玉泉洞/おきなわワールドなど）—国際通り—那覇
- 費用のポイント：移動距離が短く、食事・観光の変動幅が小さめ。モノレール＋タクシー運用ならレンタカーを省く選択肢もあります。
3泊4日（本島中北部まで行く）
- 想定ルート：那覇1泊→恩納村1〜2泊→名護/本部（美ら海水族館）→那覇
- 費用のポイント：美ら海水族館（大人2,180円/高校1,440円/小中710円/6歳未満無料）が代表的な有料スポット。最新料金は公式で確認。
4泊5日（“おこもり”や離島併用）
- 想定ルート：恩納村おこもり、または慶良間日帰りツアーを合わせるなど。
- 費用のポイント：宿泊費×泊数の増分に、体験アクティビティが上乗せされやすい。日程に余白ができる分、ピーク日（連休）を外す調整もしやすくなります。
時期で変わる沖縄旅行の相場傾向（ピークと安い時期）
ピーク：GW・夏休み（7月下旬〜8月）・年末年始などは旅費が上がりやすい傾向。
狙い目：年末年始明け〜1月中旬/下旬、5月中旬〜6月中旬、10〜11月などは比較的安くなりやすいという案内が複数の旅行事業者から出ています（毎年の需給で変動）。
- 買い方のコツ：早割やタイムセール、平日出発、航空＋ホテルの動的パッケージの活用が定番です（実施内容は時期・会社で変動）。
- 天候：梅雨（5月中旬〜6月）や台風期は、屋内プランと予備日をセット。払い戻し・変更の可否は各社の規約で異なります。
ホテルの“場所”で変わる費用と満足度（那覇・恩納村・北部）
| エリア | 特徴 | 費用に与える影響 |
|---|---|---|
| 那覇・国際通り周辺 | 外食選択肢が多い／モノレール活用可／ビーチまでは距離 | レンタカー無し運用もしやすく、駐車場代を抑えやすい |
| 恩納村・読谷 | 大型リゾート多数／海目の前／車移動が中心 | 駐車場・リゾートフィー・アクティビティ費が積み上がりやすい |
| 名護・本部（北部） | 美ら海水族館アクセス◎／空港からはやや距離 | レンタカー前提の動線。ガソリン・高速料金を見込み |
宿泊税（沖縄県）は2026年度後半に施行予定。税率は定率2％（上限2,000円）の制度設計が公表されています（県と市町村の併課の場合は按分あり）。最新の正式施行日は今後決定されます。計画段階の情報として旅行費に織り込むと安心です。
主要費目の“相場レンジ”と下げ方（考え方のテンプレ）
- 航空券：価格は需給で常時変動。セール情報や平日発着の工夫が有効です。
- レンタカー：GW/お盆/年末年始など繁忙期は通常の1.5〜2倍になることも。比較・早期予約・平日返却が鍵。
- 観光費：主要施設は公式料金に合わせる（例：美ら海水族館）。
- PSFC/PFC：那覇は大人240円・小人120円。出発空港側にも設定がある場合、往復分で合算します。
ケース別・モデル予算テンプレ（コピペ活用OK）
金額は幅で示し、上下要因（時期・発着地・部屋タイプ・セール有無）を必ず添えましょう。実額は各公式で必ず確認してください。
| ケース | 内訳テンプレ（例） | メモ |
|---|---|---|
| 4人×2泊3日（那覇1拠点・平日） | 航空券：大2＋小2（セール/平日/発着地で上下）／ 宿泊：1室（フォース/和洋室）朝食付／ 交通：レンタカー0〜1台（那覇中心なら無しも可）／ 観光：美ら海“行かない前提”で控えめ／ 諸費：PSFC/PFCを往復加算 |
「外食多め」なら食費が増、 朝食付プランで平準化 |
| 4人×3泊4日（恩納村ステイ・中北部観光） | 航空券：同上／ 宿泊：1室 or 2室／ 交通：レンタカー1台（繁忙期は上振れ傾向）／ 観光：美ら海水族館など公式料金で計上／ 諸費：PSFC/PFC往復 |
「海＋水族館」で活動量↑、 駐車場・高速代も見込み |
| 5人×3泊4日（コンドミニアム活用） | 航空券：大2＋小3（年齢によって小人/幼児の扱いに注意）／ 宿泊：コンドミニアム（清掃・駐車・備品費の確認）／ 交通：レンタカー1〜2台／ 食費：自炊＋外食ミックス／ 諸費：PSFC/PFC往復 |
朝食コストを抑えやすいが、 車台数で保険・燃料費が増 |
よくある質問（FAQ）
- Q1：家族4人で“いくらあれば行ける”？
- 全国平均の宿泊旅行＝約6.9万円/人が一つの目安ですが、沖縄は航空費と車費の比率が高めになりやすい点に留意。セール活用・平日発着・1室活用で総額を下げやすくなります（数字は全国平均で、行き先・時期で変動）。
- Q2：安い時期は？
- 年末年始などの繁忙期を外し、1月中旬〜・5月中旬〜6月中旬・10〜11月などが狙い目との案内が複数あります（年ごとに変動）。
- Q3：レンタカーは必要？
- 那覇中心の滞在はモノレール＋タクシーで代替可能。一方、恩納村・北部に泊まる、家族5人以上で移動が多い場合は、車が便利です。繁忙期は料金が大きく上がる傾向があるため早めの確保を。
- Q4：空港の“PSFC/PFC”って何？
- 空港施設の整備等に充てられる旅客施設使用料です。那覇は大人240円・小人120円。発着の双方で設定がある場合、往復分が総額に加算されます。
- Q5：沖縄の“宿泊税”はいつから？いくら？
- 2026年度後半に施行予定（最新の正式施行日は今後決定）。税率は定率2％（上限2,000円）の制度設計が公表されています。最新情報は県公式でご確認ください。
チェックリスト（印刷OK／下書きメモ用）
- 期間：平日発着にできる？ 連休を避けられる？（セール・割引も確認）
- 人数・年齢：添い寝の可否、小人区分、チャイルドシート必要台数
- ホテル場所：那覇か恩納村か北部か（動線と食事事情）
- 現地交通：レンタカーの要否／台数（繁忙期の上振れに注意）
- 観光費：公式料金を確認（例：美ら海水族館）
- 諸費：発着空港のPSFC/PFCを往復加算する
- 制度：宿泊税（2026年度後半予定、定率2%）の最新情報を出発前に確認
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