「家族旅行6人予算」って、計算は地味にむずかしい。
なにが厄介かというと、6人になった瞬間に「部屋の取り方」と「移動のしかた」がガラッと変わるから。
1人増えるだけで“もう1室”になったり、レンタカーがワンサイズ大きくなったり。ここ、地味に効く。
この記事でわかること
・6人旅行の予算がブレる“原因”と、ブレを小さくする作り方
・国内/海外×日数×時期で、どこが増えやすいか
・内訳テンプレ(交通・宿・食・現地・その他)と、上振れ対策
まずは基準づくり:6人旅行は「平均×6」だけだと外しやすい
いきなり結論っぽく言うと、6人旅行は平均額を単純に6倍するとズレやすい。
理由は2つ。
- 定員の壁:4人部屋は多い。6人部屋は一気に減る。結果、2部屋になって宿泊費が跳ねることがある
- 移動の壁:車1台で収まるか、2台になるか。飛行機・新幹線で席が並ぶか。ここでストレスも費用も変わる
とはいえ、目安ゼロだと始まらない。基準として使いやすいのが「旅行1回あたりの平均支出」。
国内旅行の統計では、1人1回あたりの旅行支出が公表されていて、交通費・宿泊費・飲食費・買い物代などを含む形になっています。
見積もりの土台(考え方)
① まず「国内 or 海外」「日数」「時期(繁忙期か)」を決める
② 次に「6人の内訳(大人何人/子ども何人)」を仮で置く
③ 最後に、内訳(交通・宿・食・現地・その他)を積み上げる
ポイント:最初から1円単位で詰めない。
“幅”で置いて、予約が進むたびに幅を狭める。これが結局いちばん早い。
国内:家族旅行6人の予算が増えやすいのは「宿」と「移動」
国内は「海外ほど高くならない」と思われがち。もちろん傾向としてはそう。
ただ、6人だと国内でも急に上振れするポイントがある。ここ、見落とすと地味に痛い。
国内旅行6人の内訳テンプレ(ざっくり)
| 項目 | 増えやすいタイミング | 6人ならではの注意 |
|---|---|---|
| 交通費 | 繁忙期・直前予約・長距離移動 | 席を並べたい→指定席が必要→取り方で差が出る |
| 宿泊費 | 週末・連休・人気エリア | 1室に収まらず2室化/大部屋・コテージは数が少ない |
| 食費 | 外食中心・観光地価格 | 6人だと“ちょい足し注文”が積み上がる(飲み物・デザートなど) |
| 現地の費用 | テーマパーク・体験型・レンタル | 入場料×人数の破壊力。家族割があるか要チェック |
| その他 | お土産・駐車場・コインロッカー | キャリー6個の“ガラガラ音”と、ロッカー不足が地味にストレス |
国内のざっくり目安:日数別(6人合計)
ここで気になるのが、「結局いくら?」の目安。
前提として、国内は行き先と移動手段で幅が大きいので、あえて“レンジ(幅)”で置きます。
国内の目安(6人合計)
・日帰り:10万〜25万円
・1泊2日:25万〜60万円
・2泊3日:40万〜90万円
・3泊4日:55万〜120万円
※「近場×車×食事控えめ」なら下寄り、「遠方×飛行機×人気宿」なら上寄りになりやすい。
この幅、広すぎる? そう感じるなら、次の“分岐”で一気に絞れます。
分岐①:車移動か、公共交通か(快適さと費用のバランス)
車移動は、6人だと強い。理由は「荷物」と「休憩」。
駅のホームでキャリーがガラガラ鳴って、誰かの車輪が溝にハマる――あの小さな消耗、6人分だと地味に効く。
車ならその消耗が減る代わりに、高速代・駐車場・運転疲れが増えることもある。
新幹線・飛行機は、移動がラクになりやすい。
一方で「全員の時間を揃える」「荷物の持ち運び」「席を近くにする」あたりで、想像以上に調整コストが出る。
特に3日目の朝、体力が落ちてくると、駅の階段や乗り換えが“地味な敵”になりがち。これは経験則としてわりと当たる。
分岐②:宿は「2部屋」か「一棟・大部屋」か
6人旅行の宿泊費は、ここが山場。
2部屋にすると快適(風呂・トイレ渋滞が減る、寝る時間が違っても揉めにくい)。
その代わり、単純に部屋数ぶんコストが増えやすい。
一棟貸し・コテージ・和室大部屋は、6人と相性が良いことが多い。
ただし人を選ぶ点もあって、キッチン付きだと「外食を減らせる」反面、買い出し・片付けが発生する。
“旅行中に家事したくない派”には、ちょっと不向きかもしれない。
海外:国内より「見落としコスト」が増える(だから先に枠を決める)
海外旅行の予算は、国内よりも“後から足される項目”が増えがち。
航空券とホテルだけ押さえて安心…と思った頃に、燃油関連・送迎・通信・保険・チップ文化(国による)などが積み上がる。
海外旅行6人の内訳テンプレ(見落とし防止)
- 航空券(繁忙期は差が大きい)
- 宿泊(2部屋化しやすい/コネクティングルームは数が少ない)
- 現地移動(空港↔ホテル送迎、タクシー、鉄道、配車アプリなど)
- 食費(円安・物価差で体感が変わる)
- 通信(SIM/eSIM、Wi-Fiなど)
- 保険(内容で差が出る)
- 渡航手続き関連(行き先によって必要なものが違う)
海外の目安(6人合計)
・近距離(例:アジア方面)3〜4日:90万〜220万円
・リゾート(例:太平洋方面)5〜7日:180万〜350万円
・長距離(例:欧米)6〜8日:250万〜500万円以上
※“どこまで含めるか”(お土産・現地体験・食の贅沢)で大きく動く。まずは枠を決めてから詰めるのがコツ。
海外は「安く行く」も「しっかり楽しむ」も、どちらも正解。
だからこそ、先に上限ラインを決めると迷いが減ります。
「合計◯円まで。その中で優先順位は、移動のラクさ?ホテル?食?」みたいに。
日数と時期でどれくらい変わる?“増え方”だけ押さえておく
日数が1日増えると、何が増える?
感覚としてはこう。
- 国内:1日増えると「宿泊+食+現地」中心に増える(移動費はあまり変わらないことも多い)
- 海外:1日増えると「宿泊+食」に加えて、体力が落ちてタクシーや送迎が増えやすい(これが地味に効く)
3日目の朝にふと気づくんですよね。
「歩く予定だったのに、今日は配車にしよ…」って。疲れは現金みたいに出ていく。旅行あるある。
時期(繁忙期・通常期)で増えるのは主にこの2つ
- 交通:直前ほど高くなりやすい/席をまとめて取ると選択肢が減る
- 宿:週末・連休・イベント時は跳ねやすい/6人対応の部屋が先に埋まりやすい
繁忙期に強い見積もりの作り方
・交通:「通常期の想定×1.2〜1.5」で一度置く(あとで下げればOK)
・宿:「2部屋になる前提」で置く(運良く一棟が取れたら下げる)
・合計:最後に予備費10〜20%を足す(家族旅行は“予定外”が起きる)
6人旅行の“サンプル見積もり”3パターン(考え方の例)
金額はあくまで例。大事なのはどこが増える構造かです。
パターンA:国内・近場・車で2泊3日(費用を抑えつつ、体力も守る)
- 交通:車(高速・駐車場あり)
- 宿:一棟貸し or 和室大部屋を狙う(2部屋化を回避)
- 食:朝は簡単、昼は現地、夜は外食+惣菜ミックス
この型は、“細かい出費”をコントロールしやすい。
人を選ぶ点は、買い出し・片付けが発生しやすいところ。家事を休みたい人は、食事付き宿に寄せるのも手。
パターンB:国内・遠方・公共交通で3泊4日(移動ストレスを減らす)
- 交通:新幹線 or 飛行機(移動はラク、ただし予約の設計が重要)
- 宿:ホテル2部屋(快適さ優先、朝の支度が回る)
- 現地:観光は“全部盛り”にしない(疲れが出ると追加出費が増える)
この型は、快適さは上がる。その分コストも上がりやすい。
「どこにお金をかけるか」を先に決めると、後悔が減る。
パターンC:海外・近距離・3〜4日(短期で“非日常”を取りにいく)
- 航空券:繁忙期は早めが正義になりやすい
- 宿:2部屋前提(6人1室は選択肢が少ないことが多い)
- 通信:人数分の手配が必要か、まとめられるかを先に確認
短期海外は、時間の密度が高い。満足度も上がりやすい。
人を選ぶ点は、移動が詰まりすぎると疲れが出て、結局タクシー代が増えるところ。予定は7割くらいがちょうどいい。
結局あなたはどのタイプ?4つの旅行タイプ別「予算の決め方」
“全員にこれ”は言いません。6人旅行は家庭の事情で正解が変わるから。
- タイプ1:とにかく総額を抑えたい
→ 国内・車・一棟貸し(または大部屋)寄せ。食はミックス。
向き:予定変更に強い/買い出しが苦じゃない
注意:家事要素が増えやすい - タイプ2:お金より、移動ストレスを減らしたい
→ 国内遠方でも公共交通+ホテル2部屋。
向き:小さい子や高齢者がいる/体力温存したい
注意:予約の組み立てが肝(直前は高くなりやすい) - タイプ3:短期間で海外気分を味わいたい
→ 近距離海外で3〜4日。
向き:休みが短い/“非日常”優先
注意:予定を詰めすぎると追加出費が増えやすい - タイプ4:記念日・ご褒美でリゾートに振り切る
→ 海外リゾートで5〜7日。
向き:目的が明確(誕生日・卒業など)
注意:現地の食・体験で上振れしやすいので、上限ラインを先に決める
予算を守りつつ満足度も落としにくい、6人旅行のコツ
- 最初に「上限」を決める:迷いが減る。結果的にムダが減る
- 宿は“定員”より“快適さ”を見る:洗面台・トイレ渋滞は体力を削る。3日目に効いてくる
- 移動は1日に詰めすぎない:疲れが出ると、配車・タクシー・飲み物代が増える
- 食費は「全部外食」か「全部自炊」かにしない:間を作るとラク
- 現地の“入場料×6”は先に合算:あとで足すとショックが大きい
- 予備費10〜20%を別枠で確保:家族旅行は予定外が起きる。起きない方が珍しい
- 荷物は“数”を減らす:キャリーのガラガラ音、段差で引っかかる小ストレスが積み上がる
- 予約は「分ける」より「まとめる」方がラクな場面もある:ただし最安になるとは限らないので、比較して納得感を取る
最後にひとこと
この記事の金額は、あくまで目安の考え方です。
家族旅行6人の予算は、メンバー構成・移動手段・時期で大きく変わります。
最終的には最新の料金・条件を確認したうえで、無理のない範囲で計画してください。

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