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家族旅行に旦那と行きたくない|現実的な対処法・落としどころ

先に結論
「行きたくない=わがまま」ではなく、たいていは条件が合っていないだけです。
本記事では、①気持ちと条件を分けて整理する → ②角を立てない伝え方(アサーティブ) → ③落としどころ(別行動・別日・短縮・プラン変更) → ④費用と安全のルール化の順に、家族旅行に旦那と行きたくないと感じた時の現実的な進め方をまとめます。
旅行のキャンセル料や相談窓口など、正確な情報源にも触れます(標準旅行業約款、国民生活センター、内閣府の窓口 など)。


まず「気持ち」と「条件」を分けて整理する(チェックリスト)

いきなり結論を出す前に、気持ち(主観)条件(客観)を分けて書き出すと、話し合いが進みやすくなります。

1枚メモの作り方

  • 事実:日程/行先/人数(子どもの年齢)/移動手段/宿のタイプ
  • 気持ち:不安・疲れ・気が重い理由(例:人混みが苦手、長距離移動がつらい)
  • 希望:近場にしたい/休憩を多めに/役割を見直したい など
  • NG:深夜便は×/長時間の並びは×/義実家との長時間滞在は× など
  • 優先度:「安全>体力>予算>観光数」のように順番を決める

よくある「条件のズレ」は、次のような点に現れます。

項目 ズレが出やすい例 調整のヒント
体力・睡眠 長時間移動や朝早い集合 移動時間を短く/出発を遅く/昼寝時間を確保
役割分担 準備・子ども対応がどちらか一方に偏る 「運転/荷物/会計/子ども」を見える化して交代制
お金 食費・アクティビティの想定が甘い ざっくり上限とルールを先に決める(例:1日○円)
混雑・並び 行列前提のスポット中心 屋内外を交互に/予約枠・整理券を活用
義実家同行 距離感・滞在時間のイメージ違い 「面会は○時間」「食事のみ合流」など明文化

角を立てない「伝え方」:アサーティブ+DESC法+Iメッセージ

アサーティブは、相手も自分も尊重しながら意見を伝える方法です。代表的な手順にDESC法があります。
D(事実)→ E(気持ち・理由)→ S(してほしい具体案)→ C(結果・代替)と進めると、感情的な衝突を減らしやすくなります。

DESCの短文テンプレ

  • D:「移動が長くて、子どもも私も疲れてしまう日程だね。」
  • E:「私は不安で、楽しむ前にぐったりしそうに感じているよ。」
  • S:「今回は近場にするか、休憩を多めに入れてもらえる?」
  • C:「そうしたら体力的にも安心だし、みんな機嫌よく過ごせると思う。」

もう一つのコツがI(アイ)メッセージ
「あなたが~」と評価するより、「私はこう感じる/こうだと助かる」と主語を自分に置くと、受け取りやすい言い方になります。子育てや教育の文脈でも紹介される基本的なスキルです。

どうしても口で言いにくいときは、短いLINE文+代替案が効果的です(例文は後述のテンプレ集に収録)。

現実的な「落としどころ」の作り方(選択肢セット)

「家族旅行に旦那と行きたくない」気持ちを否定せず、選択肢化して話し合いましょう。以下は衝突を小さくする現実案です。

  • 別行動:半日~1日だけ別行動にして、夕方に合流。
    合流場所は「駅前広場」「ホテルロビー」などわかりやすい地物に。
  • 別日・短縮参加:1泊のみ合流/自宅待機+子どもと参加/最終日だけ合流 など。
  • プラン変更:近場・直行・滞在型(ホテルで過ごす)/休憩・昼寝タイムを先に枠取り
  • 義実家同行の配慮:「食事のみ合流」「観光は別」「滞在○時間まで」など線引きを先に共有。
メリット 注意点
半日別行動+夕方合流 お互いのペースを守れる/合流後は機嫌よく過ごしやすい 連絡手段と合流時間を二重化(本命+保険)
1泊のみ合流 負担が分散/家事・仕事の調整もしやすい 宿の料金や子ども料金の扱いを事前確認
近場・滞在型 移動疲れを削減/天気の影響を受けにくい 室内アクティビティやキッズスペースの有無を確認

費用と手続きの決め方(もめないルール)

事前に費用分担キャンセルの扱いを決めておくと、ケンカを減らせます。

費用分担のたたき台

  • 交通費/宿泊費/食費/アクティビティ費/雑費(飲み物・おやつ)を分類
  • 「基本は折半、オプションは希望者負担」など、一行ルールにまとめる
  • 会計担当を決め、レシートは同じ封筒に入れておく

キャンセル料は、旅行商品や運賃タイプによって異なることがあります(宿と航空券を別に取った場合、条件が別々のこともあります)。ネット予約トラブルの注意喚起として、国民生活センターでも条件確認の重要性が案内されています。

目安として、標準旅行業約款(募集型企画旅行)には、国内旅行の取消料が次のように示されています(各社の条件書を必ず確認)。

タイミング(国内・募集型企画) 取消料(上限の目安)
出発の20日前(※日帰りは10日前)以降 旅行代金の20%以内
出発の7日前以降 旅行代金の30%以内
出発前日 旅行代金の40%以内
出発当日(集合後でない) 旅行代金の50%以内
出発後/無連絡不参加 旅行代金の100%以内

※海外やピーク期、貸切機材利用などは別規定がある場合があります。詳細は各社の条件書(例:大手旅行会社・航空会社の条件ページ)を必ずご確認ください。

子連れの安全・別行動時の最低ライン(ルールの書き方)

  • 連絡手段:充電2系統(モバイルバッテリー+ケーブル)/位置共有アプリ/集合時刻を2本(本命+保険)
  • 合流場所:「駅前広場」「ホテルロビー」など迷いにくい地物を写真で共有
  • 体調不良・予定変更:判断役を決める/帰宿ルート(最寄り駅・バス)を紙メモに
  • 子ども最優先:空腹・トイレ・睡眠のサイクルを崩さない予定にする

なお、威圧・暴言・暴力などの不安がある場合は、旅行以前に安全の確保が最優先です。
内閣府のDV相談ナビ(全国共通 #8008)やDV相談+(チャット・メール等)といった公的窓口が利用できます。危険を感じるときは無理をしないでください。

テンプレ集:角を立てない言い方&提案(コピペ可)

基本フレーム(DESC+Iメッセージ)

事実:今回の旅程、移動が長くて子どもも私も疲れそうだよね。
気持ち:私は体力が不安で、楽しむ前にぐったりしそう。
提案:近場にするか、休憩を多めにできる?
結果:そうしたら皆が機嫌よく過ごせると思うんだ。」

1)今回は見送る(代替案つき)
「今回は私は参加を見送ります。私は体力が心配で、無理をすると家でも影響が出そうです。代わりに、近場の1日おでかけや、日を改めて短めの旅行を提案させてください。」

2)半日別行動+合流
「午前は私は別行動にします。私は人混みが苦手で、ゆっくりしてから夕方にロビーで合流できると助かります。17:00と17:30の二本立てで集合にしませんか?」

3)1泊だけ合流(短縮参加)
「私は1泊だけ合流します。私の体力と家の段取りを考えると、その形が安心です。宿の料金や交通費の精算ルールを事前に決めさせてください。」

4)プラン変更の打診
「私は長時間の移動が不安です。今回は移動を短くして、ホテルで過ごす時間を増やしたいです。屋内外を交互にして、休憩時間を先に枠取りしませんか?」

5)義実家同行の線引き
「私は長時間の集まりが苦手です。今回は『食事のみ合流』『滞在は2時間まで』にできると助かります。別行動にしたほうが皆が気持ちよく過ごせると感じています。」

まとめ:小さく合意を積み上げる

  • 気持ちと条件を分けて見える化する
  • アサーティブ(DESC+Iメッセージ)で短く伝える(教育・相談領域でも基本スキルとして紹介される方法)
  • 落としどころは「別行動/別日/短縮/プラン変更」から現実案を選ぶ
  • 費用と安全は先にルール化(取消条件は商品ごとに異なるため、必ず各社の条件書を確認)
  • 不安が強い・危険を感じるときは相談窓口へ(#8008/DV相談+)

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