先に結論:迷ったらまず「何泊×人数」で容量(何L)の土台を決め、次に「場所(寒暖)・移動手段(飛行機/新幹線/車)・持ち物の量」で微調整すると選びやすいです。
飛行機なら機内持ち込みは“115cm以内”が基本で重さは10kg(JAL/ANA)、LCCは7kgが多いと覚えておくと計画が立てやすく、新幹線は三辺160〜250cmが事前予約制です。数字は航空会社や路線で変わることがあるため、旅行前に最新の公式ページを確認しましょう。
この記事は「家族旅行でスーツケースの大きさはどれくらいがいい?」という方に合わせ、人数・場所・季節・期間別に、サイズ選びの目安と注意点をやさしく整理します。
まずは「何泊×人数」でおおまかな容量を決める(季節補正つき)
スーツケースの“容量(L)”は、衣類のかさで変わります。一般的に1週間は50〜60L目安というメーカーのガイドがあり、冬物や子ども用品が増えると+10〜20Lほど余裕を見ておくと安心です。
| 人数×期間 | 春・夏の目安 | 秋・冬の目安(厚手+土産) | ポイント |
|---|---|---|---|
| 大人2人×1–2泊 | 35–45L×1台 または 20–30L×2台 | 45–55L×1台 または 35–45L×2台 | 移動回数が多いなら分散が楽 |
| 大人2人×3–4泊 | 50–60L×1台+機内持込1台 | 60–70L×1台+機内持込1台 | 洗濯できるなら−10Lも可 |
| 大人2+子1×3–4泊 | 60L前後×1台+40–50L×1台 | 70–80L×1台+40–50L×1台 | 子ども用の着替えは小分け |
| 大人3–4×5–7泊 | 60L×2台(分散) | 70–80L×2台 | 一人1台の機内持込も選択肢 |
| 長期(8泊〜) | 60L級×2台 or 80L級×1+機内持込 | 80–100L級×1–2台 | 現地ランドリー前提で小さく |
ワンポイント:キャビン(機内持ち込み)サイズは“短期(〜3,4日)”を想定して設計されることが多く、中型(Check-in M)は“約1週間”、大型は“2週間〜”のイメージです(ブランドのサイズガイドの一般的な目安)。
飛行機でのサイズ・重さ:機内持ち込み115cm・10kg(JAL/ANA)/LCCは7kgが目安
国内線:機内持ち込みの基本(JAL/ANA)
- 三辺合計115cm以内、各辺55×40×25cm以内、合計10kgまで(100席未満の小型機は“合計100cm”の規定)。
- 持ち込める点数は手荷物1個+身の回り品1個が基本。収納できない場合は預け入れになります。
LCC(例:Peach/Jetstar)の基本
- 三辺合計115cm/合計7kgまで(手荷物+身の回り品の合計)。
- Jetstarは7kgが標準で、追加オプションで14kgにできる料金プランもあります。
預け入れ荷物(国内/国際)の目安
- 国内線(JAL例):合計20kgまで無料(個数制限なし)。超過は追加料金。
- 国内線(ANA):超過手数料表の運用上、20kg超で課金。
- 国際線(JAL/ANA):エコノミーは23kg×2個が多く、サイズは158cm以内が基準。路線や運賃で差があるため予約画面の表示を確認しましょう。
航空会社・運賃・路線・コードシェアの有無で無料個数や重量が変わることがあります。予約後はマイページの表示と最新の公式ページを必ず確認してください。
新幹線や車で動くときの“サイズ感”と持ち方
新幹線は「大型荷物(160〜250cm)」が予約制
東海道・山陽・九州新幹線は、三辺合計160〜250cmの荷物は「大型荷物スペースつき座席」の事前予約が必要です。250cm超は持ち込み不可。当日予約なしで持ち込むと手数料がかかる場合があります。
車移動のコツ
- トランク寸法に対し、中型(60L前後)×2台のほうが超大型×1台より積みやすいことが多い
- 荷室の段差やスライド扉の開閉スペースも考慮(ベビーカー併用時は特に)
場所(寒暖)・季節・期間でどう変える?
暖かい場所(沖縄/南の島/リゾート)
Tシャツ中心でかさが小さく、5〜7日を50〜60Lで収められる家族もあります。ホテルで乾きやすい気候なら、洗濯を前提にさらに容量を減らす選択も。メーカーの“1週間=50〜60L”の目安は、軽装の旅で特に当てはめやすいです。
寒い場所(北海道/雪国/ウィンターリゾート)
ダウンや手袋、厚手インナーで体積が増えるため、同じ日数でも+10〜20Lほど余裕を。スノーギアはレンタルや宅配便の活用で、移動中の荷物を減らす方法もあります。
都市観光(海外シティ)
乗換が多い旅程や石畳のエリアでは、中型×2台に分散したほうが段差越え・階段で扱いやすい場面もあります。キャビンサイズ(55×40×23/20cm近辺)は3〜4日想定の設計が多く、短期なら家族で人数分の機内持ち込みという選び方も。
家族の“持ち方戦略”3パターン
- 大型1台+機内持込1台:空港→ホテルが近い、段差が少ないときに動きやすい
- 中型×2台:重さ分散で階段や乗換が楽。おみやげの入り口も確保しやすい
- 家族人数分の機内持ち込み:ロストバゲージ不安が減る一方、LCCの7kg制限には注意(必要に応じて受託手荷物を追加購入)。
荷造りのコツ(ルール内で軽く・早く)
- 液体は100mL容器×1L透明袋(国際線)。1人1袋まで。出発空港の案内を事前確認。
- 圧縮袋・仕切りポーチ:詰めすぎは重さオーバーの原因。LCCは7kg、フルサービスは10kgが多い。
- ランドリー活用:3〜4泊ごとに洗う前提にすると、容量を1段階下げられることがあります
- 拡張機能(エキスパンダブル):帰りに広げる“余地”を用意
- ベビーカー:多くの航空会社で無料受託の対象になることがあります(詳細は航空会社ページで確認)。
サイズ・重さの最終チェックリスト(出発前に)
- 機内持ち込み:三辺合計115cm/各辺55×40×25cm、合計10kg(JAL/ANA)。100席未満の機材は合計100cmの規定あり。
- LCC:115cm・7kgが基本。追加オプションで上げられる場合あり(Jetstar例)。
- 預け入れ(国際線):23kg×2個が多い/サイズ158cm以内が基準(JAL/ANA)。
- 新幹線:160〜250cmは「大型荷物スペースつき座席」を事前予約。
- 液体ルール(国際線):100mL容器+1L透明袋。国内線は保安ルールが異なるので要確認。
よくある質問(FAQ)
- Q. 3泊4日で家族3人。何Lが目安?
- A. 60L前後+機内持ち込み1台、または40〜50Lを2台の分散が扱いやすい傾向。冬物が多いなら+10〜20Lを検討。容量の基礎は“1週間=50〜60L”をベースに調整。
- Q. LCCでおみやげを入れたい。どうする?
- A. 7kgを超えやすいので、事前に受託手荷物を追加購入するか、家族で機内持ち込みを分散すると安心です。
- Q. 国際線の“158cm/23kg×2個”は絶対?
- A. 多くの路線・運賃で採用されていますが、一部の運賃・コードシェア・路線で異なることがあります。予約控え(eチケット)と航空会社の最新ページをご確認ください。
※本記事は、2025年11月時点の一般的な公開情報(航空会社・鉄道会社・空港の案内、主要メーカーのサイズガイド)をもとに作成しています。規定は予告なく変わることがあるため、旅行前に必ず最新の公式ページをご確認ください。

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