先に結論。
「結論を先に」+「理由は短く事実ベース」+「代替案をそえる」+「費用と手続きはルール(約款・規約)に従う」の順で伝えると、気まずさを減らしやすいです。
この記事は断り方(例文)、相手別の配慮、別行動・短縮参加などの代替策、そしてキャンセル料・費用負担の基本まで整理しました。
なお、取消料や宿泊・航空の扱いは標準旅行業約款・各社規約が根拠です。詳しくは申込先・各社の公式ページで最新情報をご確認ください。
更新日:2025-11-06
先に要点:迷ったらこの順番
- 結論を先に:「今回は自分だけ行かないことにしました」または「条件付き参加(別行動・短縮参加)にします」。
- 理由は短く:仕事・体調・家計・受験・育児/介護などの事実を一言で。
- 代替案をそえる:別行動/短縮参加/後日プチ企画(食事・近場の小旅行)など。
- 費用と手続き:約款・規約の確認→主催者に早め連絡→費用の意向を明記。
- フォロー:当日は送迎や留守番でサポート、帰ったらお礼と写真へのリアクション。
この記事で解決すること
- 家族旅行で自分だけ行かない 断り方:角が立ちにくい伝え方と例文が知りたい。
- 義実家・親族旅行:目上への配慮や言い回しのコツを知りたい。
- 費用負担・キャンセル料:どこを見れば良いか、何が目安かを知りたい。
- 別行動・短縮参加:現実的な折衷案と手順を知りたい。
- LINE例文・チェックリスト:そのまま使える形で欲しい。
断り方の基本ルール(タイミング・伝え方・避けたいNG)
タイミング:決めたら早めに。
予約前、または取消料が発生する前に主催者(予約した人)へ伝えるのが理想です。
伝え方の型:「結論→理由(事実)→代替案→費用の意向→お礼」。
短く、相手の段取りが組みやすい情報順にしましょう。
避けたいNG:直前の一方的連絡/「多分いけるかも…」の曖昧さ/未読・既読スルー/費用の話を後回し。
そのまま使える短文テンプレ(対面・電話・LINE)
- 基本形:「今回は自分だけ行かないことにしました。
理由は(例:仕事の納期/体調)です。
別日に食事をごちそうさせてください。取消料などかかった実費は負担します。段取りありがとう。」 - 義実家向け(礼を先に):「お誘いありがとうございます。とても嬉しいのですが、今回は事情により不参加にします。
皆さんの予定を乱したくないので、後日◯日に食事をご一緒させてください。費用は案内に沿って対応します。」 - 職場・学業理由:「この期間は業務(試験)が重なり、長時間の移動が難しいです。
当日は送迎や留守番で協力します。」
【理由別】伝え方とLINE例文
仕事・学業(繁忙・納期・試験)
「この時期は納期/試験が重なっており、今回は見送ります。
代わりに帰省時に食事をご一緒させてください。取消料など実費があれば教えてください。」
体調・メンタル・人混みが苦手
「長時間移動や人混みが不安で、みんなに迷惑をかけたくないので、不参加にします。
写真を見せてもらえると嬉しいです。後日お礼もさせてください。」
金銭・家計(出費が続く)
「今月は出費が続いており、無理をしない判断にしました。
もし費用が発生していればその分を負担します。別日に近場の日帰りを計画しませんか?」
受験サポート・育児/介護・ペット
「受験のサポート/介護/ペットの体調があり、長時間家を空けづらいです。
当日は送迎や荷物受け取りで協力します。」
【相手別】配慮のポイントと代替案
- 義実家・親族:最初に礼。事実は簡潔。別行動・短時間合流など折衷案をそえる。
- 親:心配させない説明量で。健康・安全などの事実は端的に。
- きょうだい:役割分担(送迎・買い出し)や写真共有など実務を明確に。
- 夫婦/パートナー:「行かない理由」ではなく家族全体の快適さを基準に相談。
- 子連れ:年齢に合わせて短縮参加/現地数時間だけ合流も選択肢。
代替案の比較(別行動・短縮参加・後日合流)
| 選択肢 | メリット | 注意点 | いつ伝える? |
|---|---|---|---|
| 別行動 | 気持ちの距離を保ちつつ関係維持 | 移動や集合の段取りが必要 | 予約前〜取消発生前 |
| 短縮参加 | 宿の部屋割りが組みやすい | 日程変更の手数料に注意 | 航空・宿の規約確認後 |
| 後日合流 | 費用負担を整理しやすい | 「結局行かない」の誤解に注意 | 不参加の結論と同時に提案 |
費用とキャンセル料の基本(ツアー・航空券・宿泊・保険)
1)国内ツアー(募集型企画旅行)
国内ツアーは標準旅行業約款がベースです。旅行者はいつでも契約を解除できますが、出発日までの残日数に応じた取消料が別表で定められます(契約書面に明示)。まずは申込先から受け取った条件書を確認しましょう。
2)航空券(個別手配)
- ANA国内線:払戻手数料や取消・変更に関するルールが運賃種別ごとに定められています。最新の公式情報で確認してください。
- JAL国内線:運賃ごとの取消手数料や、病気など一定条件での特例的な無手数料払戻の案内があります。詳細は公式案内でご確認ください。
3)宿泊(ホテル・旅館)
宿泊は施設ごとの宿泊約款・キャンセルポリシーに従います。国土交通省のモデル宿泊約款の考え方も参考になりますが、実際の金額や条件は各施設で異なります。
4)旅行キャンセル費用の保険
旅行キャンセル費用のみを補償する商品(例:キャンセル補償特約など)があります。対象事由や申込期限は商品により異なるため、加入の際は公式の補償条件を必ず確認してください。
費用・手続きの目安早見表
| 項目 | どこを確認? | よくあるポイント |
|---|---|---|
| 国内ツアー | 申込先の条件書/標準旅行業約款 | 出発日からの残日数で取消料が段階的に発生。まずは早めの連絡。 |
| 航空券 | 航空会社の運賃規則 | 運賃種別で取消・払戻が大きく異なる。特例の有無も確認。 |
| 宿泊 | 施設の宿泊約款・予約規約 | 施設ごとに条件が異なる。不泊の扱いも事前確認。 |
| キャンセル保険 | 保険商品の公式ページ | 対象事由・申込期限・証明書類の要否をチェック。 |
連絡とマナー:気まずくしない小さなコツ
- 連絡の順番:主催者→年長者→他の同行者。
- 情報の量:相手が段取りしやすいよう、結論→費用の意向→代替案を先に。
- 当日サポート:送迎/荷物受け取り/留守番/買い出しなど、できる形で協力。
- 帰宅後:写真アルバムに一言、プチギフトや食事のお礼で気持ちを伝える。
留守番の準備チェックリスト
- 旅程表・宿・便名・代表者の連絡先(緊急連絡の動線)
- 戸締り・カギ・郵便受け・ゴミ出し・ペット/植物・宅配対応
- 家事分担(洗濯・掃除)と買い物のメモ
- 体調が不安な家族の見守り方法(必要なら近所・親族の連絡先)
よくあるQ&A(短くわかりやすく)
- Q. 「行かない」は失礼?
- A. 事情があるなら無理をしない選択も自然です。礼→結論→理由→代替案→費用の意向→お礼の順で丁寧に。
- Q. 費用はどこまで負担する?
- A. まずは約款・規約で実費(取消料など)の有無と額を確認。主催者と共有して、合意した範囲を負担します。根拠は契約文書(ツアーは標準旅行業約款、航空・宿は各社規約)です。
- Q. 直前に体調不良で行けなくなった…
- A. すぐに連絡。航空や一部運賃では特例が設けられる場合があります。公式の案内を確認してください。
- Q. 旅行保険でキャンセル料はカバーできる?
- A. 商品により旅行キャンセル費用を補償するものがあります。対象事由や申込期限は公式条件を必ずチェック。
まとめ:無理しない選択と、関係を守る2原則
- 事実は短く、気持ちは丁寧に。——「結論→理由→代替案→費用→お礼」でわかりやすく。
- ルールに沿って実務を進める。——約款・規約を確認し、早めの連絡で選択肢を広げる。

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