更新日:2025-11-06
先に結論。
年末年始は需要が一年で最大級にふくらみ、交通(飛行機・新幹線)と宿泊が「繁忙期料金」や税・手数料で上がりやすい時期です。
でも日程をずらす・ピーク日を外す・費用の“固定費”と“変動費”を分けて考えるだけで、グッと下げられます。この記事では、高くなる“しくみ”をやさしく解説し、今日からできる現実的な節約術をまとめます。
(例:年末年始の旅行人数・平均費用の傾向や、JRの繁忙期加算、国際線の燃油サーチャージ、東京・京都の宿泊税など公的/公式情報に基づいて解説します。)
年末年始の旅行が「高すぎる」ように感じる主因は?
ポイントはシンプルに需要と供給です。年末年始は休みが重なり、旅行に出る人がグッと増えます。実際、直近の年末年始の見通しでは国内の旅行人数や総消費額が大きい時期で、平均費用も高めに出ています。つまり「行く人が多い=空きが減る=価格が上がりやすい」状態です。
さらにホテルや航空は多くがダイナミックプライシング(需要に応じた変動料金)を採用しています。予約が埋まるほど価格が上がる仕組みなので、人気日に近づくほど高くなりやすいのです。
宿泊の稼働状況も背景にあります。観光庁の最新統計では、直近の宿泊者数や客室稼働率の推移が公表されており、繁忙期は供給がタイトになりやすいことがうかがえます。
交通費が上がる理由|飛行機と新幹線の“しくみ”
国際線は「燃油サーチャージ」が代表的な追加費用です。例えばANAの案内では、適用期間ごとに路線別の額が明示され、米欧線など長距離ほど1区間あたりの加算が大きくなります(時期・路線で変動)。JALも同様に、大人・小児同額で発券時の条件で適用などの取り扱いを定めています。年末年始の発券になると、その時点の適用額で計算される点に注意が必要です。
新幹線・特急は「繁忙期加算」があります。JR各社はシーズン区分を設け、最繁忙期は指定席特急料金に+400円、繁忙期は+200円、閑散期は−200円というルールが基本。年末年始の具体的な“ピーク日”はカレンダーで公式に案内され、JR西日本では2025年は12/27・30、2026年は1/3・1/4が「最繁忙期」に設定されています。
対策:ピーク日を外して移動する/自由席や時間帯をずらす/早特やチケットレス割引を活用、などが有効です。
宿泊費が上がる理由|宿泊税・リゾートフィー・地域差
国内では宿泊税がかかる都市があります。例えば東京都は1人1泊の素泊まり料金が1万円以上で100円〜200円を課税(1万円未満は課税なし)。京都市は現在「2万円未満200円/2〜5万円で500円/5万円以上1,000円」ですが、2026年3月1日宿泊から税率見直しが決定しています(6,000円以上で段階的に引上げ)。年末年始に京都へ行く計画なら、施行時期と税率の確認が大切です。
海外では現地税や「リゾートフィー」が上乗せされる地域があります。例えばハワイでは宿泊に州のTAT(10.25%)や各郡のローカルTAT(多くは3%)がかかり、ホテルが設定するリゾートフィーにもTATの課税対象となる扱いが明確化されています(費用と税率は施設・地域・時期で異なる)。
対策:
・予約前に「税・手数料の内訳」を最終画面で確認(宿泊税、リゾートフィー、サービス料など)。
・同じ都市でも税率の異なるエリア/宿種を比較。
・コンドミニアムや連泊割など総額が下がる形を優先。
・海外は為替も総額に影響するため、支払い通貨や手数料に注意。
かかりやすい追加費用の「見える化」
下は考え方の例です(実際の額は時期・路線・施設で変わります)。最新の適用額・税率は公式情報で必ずご確認ください。
| 項目 | 内容 | 確認先の例 |
|---|---|---|
| 燃油サーチャージ | 国際線は発券時点の期間・路線別に加算。長距離ほど高め。 | ANA/JALの「燃油特別付加運賃」ページ。 |
| 新幹線の繁忙期加算 | 指定席特急料金が最繁忙期+400円/繁忙期+200円/閑散期−200円。 | JR各社の運賃案内やシーズンカレンダー。 |
| 宿泊税(東京) | 1人1泊1万円以上で100〜200円(素泊まり額に応じて)。 | 東京都主税局の案内。 |
| 宿泊税(京都) | 現行は2万円未満200円/2〜5万円500円/5万円以上1,000円。 2026年3月1日宿泊から見直し決定。 |
京都市の公式ページ(現行・改定)。 |
| ハワイの宿泊税・リゾートフィー | 州TAT10.25%+郡TAT(例:3%)など。リゾートフィーにもTAT課税対象。 | ハワイ州税務局・郡のTAT情報。 |
賢く節約するコツ|順番にやるだけプラン
① 日程を“1歩ずらす”
・往路・復路のいずれかで最繁忙日を避ける(JRは最繁忙日の公式カレンダーを確認)。
・可能なら出発や復路を1〜2日ずらすだけで宿・航空の選択肢が増え、総額が下がりやすい。
② 先に「交通」を押さえてから宿を探す
・国際線は発券のタイミングで燃油サーチャージが決まるため、混み合う前の早期発券が有利になりやすい。
・新幹線は時間帯や列車種別で価格が変わるケースもあるため、複数の便を比較する。
③ 宿は「総額」を見る(税・手数料込み)
・宿泊税、サービス料、リゾートフィー、清掃料など内訳まで確認。
・連泊割・早割・会員料金・子どもの添い寝など“条件”で下がるプランを優先。
・同じ都市でもエリアを変えると税率・相場が変わる場合あり。
④ 「行き先」を柔軟に
・海外は距離で燃油サーチャージが影響しやすい。近距離(東アジア・グアムなど)は長距離より加算が小さい時期が多い。候補を複数持って比較。
⑤ 支払いと為替・ポイントを味方に
・海外は為替の影響が大きい。外貨手数料の低い決済や、マイル/ポイントを活用して実質負担を軽く。
・ただしポイントの価値は変動するため、“必要なときに必要分だけ使う”のが基本。
ケース別|落としどころの作り方
国内(新幹線+都市滞在)
・ピーク日を外す→指定席加算を回避/縮小+宿の空き確保。
・都市によっては宿泊税があるので、街なかを外したエリアや連泊割を検討。
海外(年末年始の人気リゾート)
・近距離路線の直行便やLCCを含めて比較。
・ハワイ等は税(TAT等)とリゾートフィーの合算で体感額が上がりやすいので、“総額”で判断。
家族旅行(子ども連れ)
・移動が混雑する時間帯を避け、朝早め/夜遅めの分散や、前泊・後泊でピークを回避。
・コンドミニアムや大部屋を使い、食費や洗濯も含めた総額で最適化。
Q&A|よくある疑問と注意点
Q1. 「年末年始の旅行が高すぎる」のは毎年同じ?
A. 需要が集中しやすいのは毎年の傾向ですが、物価・為替・燃油・税制などで上下します。直近の動向(旅行人数・平均費用・宿泊稼働)や各社の料金・税の更新を必ず確認しましょう。
Q2. いちばん効く節約法は?
A. ①ピーク日を外す(JRの最繁忙日を避ける)、②早めに発券/予約、③総額で比較(税・手数料込み)の3点です。
Q3. 表示価格に税や手数料は含まれる?
A. 航空の燃油サーチャージは運賃と別建てが一般的、宿はチェックアウト時に税やリゾートフィーが加算される場合があります。最終確認画面で内訳を必ずチェックしてください。

コメント